「嶽集落」
- スタル
- 2019年3月9日
- 読了時間: 2分
更新日:2019年9月12日
2019年3月6日、昨年夏の探索では巡りきれなかった廃村を求めて秩父再訪。
はじめに「嶽・岳集落(たけしゅうらく)」を探索した。
前々日の雨もあり、じめっとした空気感が集落全体を包み込んでいる。

殆どの家屋が倒壊し、原型を保っているのは1,2件。

ぐにゃりとひしゃげていつ崩れてもおかしくない蔵もあった。

多くは以下のように内部探索が不可能な状態である。




そんな中、崩れかけの蔵で野ざらしになっている古文書を発見。…読めない、幕末ぐらいのものだろうか。

これは大正時代のもの。どうにかして県の文化財課あたりで保存できないものか、と思ってしまう。

その他残留物。確かにここにも生活があったことを教えてくれる。


自転車とバイクの中間のような…見たことがない。

新しめのこけし。離村後に持ち込まれたものだろうか。

文字が刻まれているが、残念ながら風化していて識別できない石碑も多数。


朽ちていく家屋を横目に、雨後の生き生きとした緑。

残りの数件も倒壊し、いずれ緑の中に消えていくのだろうか。

久々の廃村だったのでつい長居してしまった。急いで次の廃村へ。
【探索を終えて】
嶽集落は、その他の浦山ダムの廃村と比較しても保存状態がよろしくないように思う。
プラスチック製品があまり見られないことや、蔵にあった古文書等から察するに比較的離村の時期が早かったのではなかろうか。要調査。
Comments